変化の兆し
更に時は過ぎ、私は相方について考えることが以前よりは減ったのかもしれない。しかしそれは冷めたということではなく、相方も苦しんでいることが、実感として伝わる、不思議な感覚が持てるようになったため、不安が消えたせいだ。
思い込みではなく、むしろ、彼の方が私を必要としている気持ちが強いのではないかと思っている。私を求める気持ちが何となく伝わってくる。私が、そうした念波をキャッチできるようになったのだ。
苦しんでいる。彼はどうしようもなく。
何もできないことに気持ちが落ち込み、それを払拭するために仕事をより多く引き受けて忙しくしている。
しかしふとした時、そんな自分の行動に空虚なものを感じ、虚しさに襲われる。
それが底を突いた時、また私たちは再会できる。試練をクリアすることが運命。それがツインソウルなのだろう。
突き進むか、やめて視線を逸らすのか。
それも自由なのだが。